一般社団法人宗教2世支援センター陽だまり
理事長 秋本弘毅
皆さま、こんにちは。「(一社)宗教2世支援センター陽だまり」理事長の秋本弘毅と申します。
私は、元々宗教2世(エホバの証人2世)で、脱会した1990年代後半から、エホバの証人2世を支援する活動を行ってまいりました。
1997年にはおそらく日本初の宗教2世支援のためのホームページ「エホバの証人の子どもたちのホームページ」を開設、さらに1998年には、「エホバの証人の子どもたち―信仰の子らの本当の姿」という書籍を執筆、また2000年あたりには、支援のためのホットライン「エホバの証人ピアサポート陽だまり」などを立ち上げてきました。
これら活動を通じて数百人の宗教2世の方々のご相談や意見交換などを行っています。
2022年に起きた安倍元首相の銃撃事件をきっかけに「エホバの証人ピアサポート陽だまり」のメンバーと協議し、エホバの証人以外の多くの宗教2世の方々、さらに支援にこれからあたる方々からのご意見も頂戴し、我々の20年以上にわたって培ってきたノウハウなどを生かせるのではないかと考え、このたび多くの方々の協力のもと当法人を立ち上げました。
宗教2世は、多くの問題を抱えてしまうということは多く報道されていますが、これまでの相談から、それら問題にも適正な対応方法があるのではないかと考えております。事実、過去の事例では9割がたの宗教2世の方々はご相談後、早い人では3カ月、だいたい半年から1年くらいで問題が落ち着いてくるのを見てきております。
問題を抱えていると感じておられる宗教2世の皆さまも一人で抱え込まず、安心できる場所で思いを吐露していただきながら、どのように改善できるか一緒に考えていきましょう。
また、支援にあたられている方や関係者の方々もどのように接してよいか、あるいは問題がどこにあるか、なかなかわかりにくいところはあると思います。そのような場合も、私どもは皆さまと情報共有をしながら宗教2世の問題の解決や改善のお手伝いをできればと思っております。ぜひお声がけください。
プロフィール
1969年生まれ。自身が3歳のころに母親がバプテスマ(浸礼)による正式な信者となる。その後、9歳のときに父親もエホバの証人になり、エホバの証人の子どもとして育てられ、そのまま信者として活動をする。
20代半ばにエホバの証人内部で起きた地域指導者(長老)によるセクハラ問題を訴えようとしたため、排斥処分寸前まで追い込まれ、それを機に、信者の活動を中断。インターネットなどまだ普及していない時代であったので、外部の団体などからも直接情報を得、今までの信仰などももう一度見直し、自分に信仰などそもそもないこと、自分に合わないことを無理にさせられていたと結論付け、1995年に脱会をする。
1996年には、エホバの証人2世のネットワーク「フィリップス(映画「パーフェクトワールド」に出てくるエホバの証人少年の名前から)の未来」を立ち上げ、ミニコミ誌「あんどれいあ」を作る。
1997年、「エホバの証人の子どもたちのホームページ」を立ち上げ、そこに設置された掲示板には多くの2世たちの相談が寄せられる。同時にオフ会なども定期開催。そこから、巣立った多くの方々が宗教2世の支援などの活動で現在も活躍中。
1998年には「エホバの証人の子どもたち―信仰の子らの本当の姿」書籍を執筆(現在は出版社が解散)、現在でも多くの図書館などで閲覧できる。
2000年ごろからホットライン「エホバの証人ピアサポート陽だまり」を立ち上げ、今まで掲示板などと累計すると数百人の方々の相談対応をする。
2023年1月に「一般社団法人 宗教2世支援センター陽だまり」を設立、現在に至る。
家庭では2人の子どもの父親。仕事では技術・工学系などの専門的なコンテンツ作成や書籍執筆・編集を行う。大学では教育学・心理学を専攻。趣味はロックやブルースなどの音楽鑑賞や演奏、SFやアクション、古い名画の映画鑑賞など。